2012年06月16日
金継
去年の七月に始めた金継だけど酷くかぶれた。一ヶ月以上も体中が痒くて醜いほど爛れて外出もはばかられた。なので最初の工程をしただけで中断していたが放っておいても切が付かないので意を決して続きをやった。
手袋、マスク、ゴーグルなど考えられる防御をすべてして大皿、中皿、湯呑、ぐい呑など一気に作業を進めた。補修する箇所はあらかじめ削ったり磨いたりして下準備していたから昨日はその部分に生漆を塗って少し固まった状態のところへ金粉を蒔いた。
全部初めてする作業なのでうまくいかなかったけど何とか格好をつけられた。あとは完全に乾燥したら拭きあげれば完成となる。漆が乾くには湿度が必要だが上手い具合に本格的な梅雨の天気になってタイミング的には最高だった。
しかし今日、恐れていたことが現れた。今のところ酷くはないが肘から手にかけて右も左も何箇所か赤くなって痒い。去年の薬がまだあるのでそれを塗って上からバンドエイドでカバーして他へ移らないようにしている。去年の経験では絶対に漆が付いていない腹とか太腿も酷いことになったので痒いところを触った手から移ったんだと思っている。今年はこれ以上拡大しないようにしたい。金継は体質的に無理があるようだ。