2012年06月06日
竹根湯呑 綾部經雲齋
大変珍しい湯呑である。
竹を素材として工芸品を作る際に問題となるのは枯れた時に割れることだそうでその研究に七年を費やしたとある。經雲齋焼という「竹割れ防止と強化法」の成功によって竹の用途が拡がったそうです。
高さと口径が共に7,8センチの割には底が分厚いので容量は少ないと思う。また目方も軽いので酒器として使ってみたい。
これはオークションで入手したものだが落札価格は1円。出品者は1円なので支払いは無用と言う。
これまでに1円で落札したことは何度もあるが支払い免除は初めてである。また送料も着払いなので振込み料も発生しなかった。
この赤丸は出品者ではなくて前所有者が付けたと想像する。
四方桟のこの立派な桐箱はたとえ向きを違えても蓋はぴたりとはまるが底と蓋の木目が縦になるように合わせマークを付けたと思う。さらに蓋には汚れよけの紙の覆いが掛けてあり作家名が書かれている。何とも博物館並みの丁寧な扱いであることか。(いま放送大学で博物館資料保存論等を毎週放送中)
こんなところまで楽しませてくれる骨董は中古カメラと同じでデパートで新品を買ったのでは味わえない楽しみがある。
この記事へのコメント
楽しませていただきました。